2008年06月14日

プロジェクト・マネジメントは個人としての能力ではない

 良エントリにつきメモ。
タイム・コンサルタントの日誌から:
プロジェクト・マネジメントは組織としての能力である
実際は、プロジェクト・マネジメントの能力は、マネージャー個人だけの能力ではなくて、組織としての能力である。この点が理解されないので、議論がいつも空回りしてしまうのだ。プロジェクト・マネジメント能力には、上位構造・中位構造・下部構造の三階層がある。そしてこれらはピラミッド状になっている。
 プロジェクトマネージャのスキルは上位構造にあり、それだけではプロジェクトをうまく回すことはできない。
 プロジェクト・マネジメントは個人としての能力ではない。

 上位構造が機能するためには中位構造が必要。
 それは過去のデータ(おそらく進行中のプロジェクトの成果実績と、プロジェクトに投入しているリソースやツールの過去プロジェクトにおける実績の2つだと思われます)、ツール、業務手順と WBS。

 さらに中位構造が機能するためには下位構造が必要。
 組織体制や権限がそれに当たり、そもそも適切に実績を報告する文化であったり標準化を目指し標準を守る、せめて守ろうとしブレがあったら報告・相談がある組織でなければデータもツールも信用できない。
 またそもそも論だけれど、プロジェクトマネージャは勿論、各リーダーやメンバーにも適切な権限が与えられ、権限に基づいた働きかけに応えられる組織でなければ何も機能しない。



 …当たり前な話ではありますが、プロジェクトマネジメントというと PMBOK の 9 つの知識エリアを語って満足してしまいがちな自分には良い指摘でした。
 「課題管理をしっかりしよう」と言った時に、「しっかり」の中身は組織文化まで含めて議論しなければならず、では組織文化を(プロジェクトという期限の決まった中で意味のある時期までに、意味のあるレベルまで)変えていくには…と考えると、まるで別の地平が見えてきます。
posted by 市井賢児 at 2008年06月14日 14:05
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2008年05月10日

ファクトにこだわる時の4つのポイント

 前回のエントリではファクトにこだわる事が重要だと述べましたが、それを実践するにあたっての注意点を。
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posted by 市井賢児 at 2008年05月10日 22:26
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ファクトにこだわる / コンサルタントの心得

 コンサルタントの仕事の基本の基本は、ファクトとロジックです。
 今回はそのうちの1つ、ファクトについて。

 なぜファクトが重要か?
 それがクライアントと、あるいは他のステークホルダーと渡り合う際の最も強力かつ確実な武器になるからです。
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posted by 市井賢児 at 2008年05月10日 17:35
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2008年01月29日

学びの成果を問う−書評−プロの学び力

プロの学び力
プロの学び力
posted with amazlet on 08.01.28
清水 久三子
東洋経済新報社 (2007/11/23)
売り上げランキング: 11943
おすすめ度の平均: 3.5
4 差別化を付ける学び方。
5 個性はないが、よくまとめられた本
4 ザ・コンサル流勉強法


 実際そうなんですけど(著者はIBCSの方なので)、最近の学習法本の中ではコンサルタント向けな印象の本でした。
 何がそう感じさせるかというと、学びによる成果へのこだわり。

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posted by 市井賢児 at 2008年01月29日 00:15
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2008年01月13日

考えるなら Why? 聞くなら How?

 日経ビジネス Associe のリレー連載「私の始末書」、2008.1.1号の西濃運輸社長 田口義隆さんの回より。強調は市井。
数字を分析し直してみると、目標を達成できている店とできていない店があることが分かりました。最初、私は達成できていない営業所に「なぜやれなかったのか」と聞いていました。すると彼らはあれやこれやと釈明してきました。ある時、達成できていた営業所に「どうやったの?」と聞いたところ、「こうやったらできた」とノウハウを教えてもらえたのです。このとき、私はやっと、現場を動かすには Why? ではなくて、How? と質問しなければうまくいかないということを知りました。

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posted by 市井賢児 at 2008年01月13日 14:14
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2007年10月20日

動向分析の視点:結果か手段か

 どうでもいい一言からヒントが得られたのでメモ。

A「御社は規模が急成長してますよね」
B「えぇ、でも社員数増加は結果じゃなくて手段なんですよ」
A「え?」
B「人がすべての商売ですから、人材のポートフォリオを確保してビジネスの安定性を出したいんです。利益が増えた結果として規模が大きくなっているわけじゃなくて、利益を安定させる手段として人を増やしているんです」

 企業動向を見るとき、ある事実がその企業にとって結果なのか、手段なのか。
 外から見るとわかりにくいですが、大きく意味合いが変わるポイントでもあります。

 事実を掴んだあとに分析のとっかかりとして最初に立てる仮説としても使える視点ですね。
posted by 市井賢児 at 2007年10月20日 10:32
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2007年10月19日

語源に見るプロフェッショナルの条件

 ランチで仕入れたネタです。

 サラリーマン(いきなりですが、政治的にはサラリーパーソンってのが正しいんでしょうが、この語自体が最近聞かないので言い換えも目にしませんね)は和製英語で、salaried man に由来し、salary は、ローマ時代の兵士に対価として与えられた「塩」を意味するラテン語の salarium
が元。当時は塩が貴重で給料として支給されていたそうです。
 すなわち、サラリーマンとは給料をもらって働く人のこと。

 一方、プロフェッショナルの語源は「告白、宣言」の過去分詞であるラテン語の professus 。宗教用語。
 つまり神に対して告白、宣誓した人や神の託宣を受けた人を指し、最初は聖職者のみを指したそうです。
 それがまず裁判官や医師に広がったそうです。今でも彼らはプロフェッショナルのイメージに近いですが、善悪の Judge や治療は確かに神の領域により近いですね。
 語源からして、プロフェッショナルは誓いのために働く人であり、また自ら高い(神に準ずるような!)規範や倫理を課し続けている人のこと。

 その後、会計士やコンサルタントにも間口が広がったそうです。効率化のアドバイザに過ぎなかったコンサルタントをプロフェッショナルへと引き上げたマービンバウアーが高潔さと職業倫理にこだわったのは有名な話です。
 そして現在は漠然とハイパフォーマーを指したり、アマチュアとの対義語として対価を受け取る職業人(本質的にサラリーマンと一緒ですね)にも使われたりします。

 私は以前何も知らない時、「プロの心得:外を見つめる。まっすぐに。」で、
自分の中ではこの、組織の外を見つめて自分がいかに貢献できるかを追求するか、それとも組織の中で得られる権限を追求するかがプロとサラリーマンとの分かれ目だと思っています。

 と書きましたが、語源を遡るとその違いが際立ちます。
posted by 市井賢児 at 2007年10月19日 23:24
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