ウォールストリートのアナリスト向けに、ウェルチが初めて語った時の言葉がえらく気に入りました。そのスピーチ自体は失敗として振り返っていますが、ウェルチの強さがビリビリと伝わってきます。曰く、
我々は単に GNP に見合った成長を目指していたのではない。それは他の大企業の目標だ。GE が目指すのは GNP を牽引する機関車であって、それに引っ張られる貨車ではない。んー、アツいですね。
業績発表の場で市場の冷え込みを言い訳に使う IT 企業経営者も多いですが…なんて語るのは楽だし卑怯なんで、自分を振り返ってみます。
私は技術面での成長のヘッドルームが見えたせいで、転職しました。
ホント、30代半ばを過ぎて「マルチユーザー OS」がわからないような SE がいる職場に辟易していたんですね。
でも外に出るのはある意味簡単だし誰でもできることですが、中に留まって技術面でのリーダーシップをとる事を通じ、部内のプロジェクトのリスク低減に貢献するという働き方もあったのかも知れません。(いやまー、技術がワカランというのが致命傷でなくリスクにしかならない SI はやっぱり壮絶っちゃ壮絶ですが)
何年後かに自分が身につけているテクニカルスキルを尺度にすれば、転職は間違いなく成功です。
でも自身のテクニカルスキルを使って組織の生産性に貢献したりアーキテクチャを部内に浸透させるなんて経験と比べたなら、多少のスキルの差なんて霞んで見えるかも知れません。
当時の私は自身の成長のため、環境の中でいかに選択するかを考えたわけですが、ウェルチはいかに環境と戦うかを考えている。
うーん、スケールの違いを思い知りました。
他にも有名な「 No.1 か No.2 になれない事業は再建か売却か閉鎖」に漏れた事業部の反論にはこう答えています。
「利益は出ている。一体何が問題なんだ」強い男ってのはこういうのを言うんでしょうね。
場合によっては大いに問題だ。長期的な競争戦略がなければ、その事業が破綻するのは単に時間の問題に過ぎない。(強調は市井)
「生活はできている。一体何が問題なんだ」どこかで誰かが言ってそうです。
まだ上巻の途中ですが、久々に読むのが楽しみな自伝です。
