2005年02月20日

クリティカルシンキングを支えるハート(心臓)

本屋を覗くとクリティカルシンキングが流行しているようです。
演繹と帰納といった基礎からMECEにロジックツリー、SWOTや4Pというツールに自省的思考が主だったテーマのようです。

そういったいわばビジネスで戦う上での筋トレ本の中にあって、筋肉に血液を供給する強い心臓を作ってくれたのがこの本。
考えるプロが明かす「思考の生活習慣病」克服法
船川 淳志
講談社
売り上げランキング: 134999
おすすめ度の平均: 4.5
3 他人に対する優しさの醸成と、自覚症状を感じてからの自分のメンテナンス
5 考えるを考える
5 思い当たるふしが、、
5 自分の思考のクセを知れ!
5 思考系の本100冊分



インパクトのある表紙ですが(笑)、中身はハードです。

この本で言う思考の生活習慣病とは以下の4点です。
  • 思考の放棄。例えば…
    • これだけの情報では判断できないですよ
    • だって私はプログラミングしかやってきてないですから
    • そんな事考えたって意味ないよ
    • やったことないからわかりませんよ
  • 思考の依存。例えば…
    • 経済誌にそう書いてあったからです
    • だって皆もやってるじゃない
    • やはりこれからはアスペクト指向だな!
    • 先輩もそうやってきたし変える必要はないです
  • 思考の歪み。例えば…
    • 日本は島国なので閉鎖的だ
    • アメリカは犯罪が多く危険だ
    • 値段を下げろ、消費者は安価な物を求めている
    • プログラマは喋るのが嫌いだよね
  • 思考の偏り。例えば…
    • 知識が不足する分野の議論で声の大きい人に納得してしまう
    • 同じロジックなのに自分の立場を俎上に乗せると結論が変わってしまう
    • Windows と Linux を技術的な観点から評価しているはずが開発モデル論になってしまう
    • 設計の美しさと同様のこだわりが運用への配慮に表れない

これらに対処するための方策として7つの思考習慣、思考のシフトチェンジ、思考の基本動作が紹介されています。

私にもかなり思い当たるフシがありますね〜。特に最初の2個、放棄と依存。
考えよう、となればもちろんある程度以上の水準で考える自信はありますが、知らず知らずのうちに放棄や依存で思考回路にスイッチが入らないことがあります。
気づかぬうちにいつの間にか、というのがまさに生活習慣病。

いくら思考のテクニックを身につけても、頭が回り始めなければ意味がないですよね。
その怖さに気づかせてくれた良書です。

思考の生活習慣病に対処する方策もよく整理されていて「使え」ます。
posted by 市井賢児 at 2005年02月20日 15:37
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