2005年05月02日

お子様な IT 業界

ある意味悔しい話なのですが、前回のような「IT には適切なコントロールが必要」という考え方は、IT 自体がインフラとして未成熟な証拠でもあります。

Nicholas G. Carr が IT Doesn't Matter と言い切る背景は、神経系ですら簡単に買い換えられるような世界を前提にしています。

企業合併の際にシステム統合のリスクが一般紙でも報じられるような現状では、私にはそのような世界は(いつか来るにしても)まだ先の話のように思えます。逆説的ですが、私には Nicholas G. Carr ほど強く IT の力を信じられていない、とも言えます。

未成熟といえば、SI のゲンバもそうですね。

スケジュール通りにモノが作れない、予算通りにモノが作れない、品質は低いし、トラブルになると属人性の高い対応しかできない…製造業が遥か昔に解決していることに、未だにてこずっています。
成果主義などの話の時に、「我々の仕事は時間いくらの工場労働者とは違うので…」といったフレーズを見聞きすることがあります。これも失礼な話ですよね。産業として成熟し、作業の標準化や効率化が十分に行き渡っているからこそ、そして働いている間は怠けていないという前提が成り立つからこそ、時間いくら、というコスト計算が妥当なのに。

未成熟だからこそ面白い、という見方もできますが、我々の仕事の目標の1つが、我々の仕事自体を消滅させることである、というのは心に留めておきたいものです。
posted by 市井賢児 at 2005年05月02日 17:23
| Comment(0) | TrackBack(0) | SI業界


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。