2005年05月13日

条件を意識する / 論理思考の基本態度

 ここでいう条件とは、制約条件と前提条件の2つです。

 制約条件とは解決方法に対する制限のことです。
 実行不可能な解決案を出さないために、という意味もありますが、それ以上に、無意識のうちにありもしない制約条件を自分で勝手にかけていないかをチェックする意味でも重要です。超えてはいけない柵を越えないよう気をつける一方、本当に超えてはいけない柵なのか、ただの白線を勝手に「柵の代わりに用意されたものだ」と思い込んで近づかなかったりしていないか、検討します。逆説的ですが、枠を超えた思考をするために、枠とは何か、何が枠なのかを見つめなおすわけです。
 アルコールはソフトドリンクと比べて割高ですが、その理由は原価の違いの他に酒税の存在もあります。酒税という販売価格上の制約条件の中、ビール業界の各企業は戦っていました。その中、発泡酒という一見制約条件の枠の外にある戦場へ早く戦いを展開した企業が、業界の情勢を大きく変え、ひいては企業体力の差にまで繋がってしまったのは記憶に新しいところです。

 前提条件とは解決にあたって、成り立っていなければならない条件です。
 制約条件と違い、成り立っていることを利用して、解により近づけることが多いです。ちょうど数学の問題に現れる「条件」に似ています。制約条件を策や枠に例えましたが、前提条件はどちらかというと「足場」として積極的に判断材料として活用します。
 一方で、一般的な解決案を個別のケースに対して適用する場合やその逆の場合などに、これを意識しないと痛い目にあいます(一般論は多くのケースに当てはまるよう、前提条件を「仮定」していることが多いです)。演繹を話題にする際にまた触れますが、暗黙のうちに前提条件を立ててしまい、それを相手と共有できていないがために議論が平行線を辿ることもよくあります。また、本当に足をかけて大丈夫な足場なのかの検証も重要です。
posted by 市井賢児 at 2005年05月13日 02:25
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