2007年05月02日

目的と成果を問う。賢く働く。

 生産性の向上は、より賢く働くことでしか達成できない。ところが経済学者や技術者は、生産性向上の鍵として、より賢く働くことに主役の座を与えようとしない。経済学者は資本を主役とし、技術者は技術を主役とする。
 知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」である。手っ取り早く、しかも、おそらくもっとも効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義し直すことである。特に、行う必要のない仕事をやめることである。

 ピータードラッカーの「プロフェッショナルの条件」からの引用です。

 作業と仕事の間に距離があるように、仕事と成果の間にも距離があります。
 「本当にこれって役立つの?誰に?いつ?どのくらい?」という問いは常に意識しておきたいものです。

 会議が槍玉にあがることが多いですが、日々目にするすべてのアクティビティに関して改めて問いかけてみると新たな発見が得られることがあります。さすがに丸ごと無駄ということは滅多にありませんが、でも「この人がやる必要はない」「毎日やる必要はない。週次で十分」「自動アラートスクリプト書いて任せよう」といったことはボロボロ出てきます。またプロジェクトが進行するにつれ、状況が変わったりスキルが定着することで見直すべきアクティビティも出てくるでしょう。
 SE の成果と貢献は設計書とソースコードに集約されるはずです。
 ならば、極論ではありますが、設計書とソースコードの量と質のいずれにも貢献しないすべての作業は一度は「止めたとして困るのか?」との議論の遡上に上げるべきです。

 また必要な作業でも、その目的に照らして、本当に付加価値を生んでいるか、付帯作業はないかと問うことができます。
 コーディングは必要な作業です。でも例えば関連する資料の印刷は?何か疑問が浮かんだ時の解決は?設計書の入手、最新であることの確認は?標準やルールの参照や従っていることの保証は?と探してみれば色々と気づける点が出てくるはずです(Eclipse をはじめ IDE がかなりの部分をカバーしてくれるようになりましたねー)。

 技術力が私たちの依って立つべき場所であることは間違いありませんが、仕事上の課題の解決の手段として「賢く働く」というのも常に検討すべきですね。
posted by 市井賢児 at 2007年05月02日 15:20
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