2007年05月06日

目標設定のコツ:領域外をSMARTに落とす

 今回はより良い目標設定のコツを。
 個人的に立てる目標でもいいですが、どちらかというと他人と合意を取る必要のある、会社の目標管理で設定する目標で真価を発揮します。

 まずは目標設定するテーマですが、その目標の領域の外から持ってくるとよいです。
 例えば個人の目標であっても社訓や会社のミッションステートメントの要素を網羅するようなテーマを並べたり、年次目標であっても中期経営計画からテーマを拾ったりします。

 設定する目標の対象や期間が決まっていると何となくその枠内で無難に選びがちですが、より大きなアクションへの貢献は常に意識すべきであり、特定の目標もそれと整合性を取っているべきだからです。

 次にそのテーマごとに、S.M.A.R.T. を意識して具体化します。
Specific ― 具体的で十分に詳しく、解釈のブレがないこと。「何をどれだけ」が明確であること。
Measurable ― 数値で測定できること。感覚で評価されないこと。量ならば個数、回数、金額などを具体値で。質ならば欠品率、ライン当たりバグ数、ユーザー満足度 4.5 pt 以上など数値化すること。
Achievable ― 達成可能な範囲で挑戦的であること。非現実的でないこと。
Relevant ― 重要であること。単なるアクティビティやルーチンワークではないこと。個人や組織の優先事項に沿っていること。
Time-bound ― 達成すべき期間や納期が明確であること。

 Web で調べると、この S.M.A.R.T. にはいくつものバリエーションがあるようです。
 ですがそのココロは基本的に同じで、
 ・誰が見ても達成の度合いを評価/判断できるように
 です。

 理想郷は各人が胸に秘めてさえいれば各人の原動力となり、それだけで価値を持ちますが、目標は違います。組織からの評価にしろ、自己評価にしろ、目標は後日必ず評価にさらされます。
 その評価が有用なものとなるかどうかは、目標が適切に設定されたか否かによって左右されてしまいます。

 例えば私はあるアウトソーシングのプロジェクトで「オフショア化の視点からすべての成果物に関して提案をする」という目標を立てました。
 「中国関連の経験を活かしプロジェクトに貢献する」なんていう目標も設定しがちですが、これでは何を基準に測ったらいいかわかりません。
 成果物という測定単位を明確にすることで、何割達成したか否かが客観的に示すことができます。

 一方で、このような目標設定だと「質はともかく、すべての成果物にクチを出せばよい」とも取れてしまいます。そこは理解したうえでの目標設定でした。提案の質を測定するのは困難ですし、「課題指摘」ではなく「提案」なので意味のない茶々入れはカウントされません。
 このようなバランス取りは毎回必要にはなりますが、S.M.A.R.T.な目標を目指してバランス調整すること自体が、仕事やプロジェクトの意味を見つめ直す良い機会にもなります。
posted by 市井賢児 at 2007年05月06日 05:29
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