2007年09月02日

Re:人月計算とExcelとスーツの世界より

 人月計算とExcelとスーツの世界より

 最初の会社の新人のころの自分を思い出します。
 私の時は COBOL ではなく VB6 でした。
 私は結局、コンサルファームに移ってしまって技術屋としてはドロップアウトしてしまいましたけどね。

 この人が言う状況に対して、同様の問題意識を持ちつつも最終的にビジネス寄りに移った私があえてコメントするならば、「IT の投資効果」にも目を向けて欲しい。

 重要なのは業務知識か技術かというのは興味深く、また結論が出にくい議題です。
 しかしそれを評価する軸は「なぜ自分の仕事があるのか?」「自分の仕事の付加価値とは何か?」といった視点であるべきでしょう。

 するとやはり「自分の価格以上のビジネス上の効果を顧客に提供できているか」を考えるべきで、そのための手段として業務知識を用いるか、技術を用いるかという位置づけになります。

 私があのエントリを読んで気になったのは、読まれないドキュメントを作るという、実際のビジネス上の価値を産まない作業に疲弊している点と、生産性を上げる Excel ツールを作っても評価されなかった点、そして作業自体半年後には利用されない adhoc 対応である点です。
 これらこそビジネスの投資効果という視点では非常に重要な点なのに。

 Agile では読まれないドキュメントなんて作りません。
 このエントリを書いた人も Agile に憧れを持っていることでしょう。
 でもそれは「人月計算とExcelとスーツの世界」の視点からでも、投資効果を生まない作業はまったく同じように否定されるべきなんです。


 どうも「何を使うか」に鬱憤がたまっているようで、それは私も経験したことなので痛いほどわかるのですが、「なぜ行うか」にも目を向けると、新しい地平が見えてくると思います。
posted by 市井賢児 at 2007年09月02日 03:14
| Comment(1) | TrackBack(0) | SI業界


この記事へのコメント
こんな Blog でもはてブがつくこともあるようで。
コメント頂いた
http://b.hatena.ne.jp/shozzy/20071101#bookmark-5790867
のでお答えを。
曰く、「自分に仕事の進め方の決定権があれば見直せるけど。少なくとも進言できる環境とか。でも、多重下請けで元請けの要求が絶対、みたいな環境では下請け以降の担当者は不毛な作業をやらざるをえなくなる。」

 こういう状況の方って多いんだろうとは思いますが、つらくないですかね。
 自分が今いる状況に対して自分が何もしていない。
 環境が悪い、環境がよくないから自分は不幸だ。
 すごく辛そうです。

 そこから抜けるために何が出来るか。うーん、やっぱり変わらないんじゃないでしょうか。
 下請けだろうと何だろうと、進言すべき時にはすべきです。
 進言以外の方法でもいいですけどね、高度な政治的スキルも要求されます。
 それで変わらないなら、あるいは変えられないなら一次受けに転職したらどうでしょう。
 簡単に言うな、と言われそうですが、2度転職した経験から言うと「案ずるより産むが易し」です。
 間違っていると思ったことに口を閉じ、不満を抱えつつ黙って与えられた作業をしてるだけの人間よりは遥かに Value のある人なのだから、適切な力とポジションを得るべきです。得ないと損です。
 何もしない人間と同じ場所にい続ける必要はありません。
Posted by 市井賢児 at 2007年11月01日 18:00
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