2005年10月11日

[TB]新人SE・SEを目指す人へのオススメ本

 ものすごい久しぶりのエントリなので、リハビリがてら他人のエントリに乗っかってみます。
 「錯綜する思考の足跡」の「新人SE・SEを目指す人へのオススメ本」のトラックバック。

 お題はタイトルママ、5冊とのこと。
 自分流の縛りとして、自分の部下や後輩になる学生(もしくは準学生)に読んでおいて欲しい本、ってのを付け加えてみます。
 まぁ、体の良い「自己顕示欲満足用俺的職業観披露」ですね。

 まず、絶対に外せないのがドラッカーのプロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか
 この Blog の1カテゴリとしても名前を拝借しています。プロとは何か、提供すべき価値とは、成果への渇望感を満たすにはどうしたらいいか、といったことを論じています。TB先で挙げているSEを極める50の鉄則をより一般化した内容といえるでしょう。
 新人向けとしては、話題が SE に絞られている方がイメージしやすいだろうとは思うのですが、プロとして生きていくならば、根源的な価値観は、より狭く深く根を張っていて欲しい、との思いからこちらを挙げました。
 異業種交流会で他の世界の Knowledge Worker と話す時、彼らと共有できる価値観はこの本で論じられているプロ論であり、自分の SE としての価値観はこの一応用に過ぎないと感じることがあります。
 自身を一歩引いて見る客観性のためにも。

 で、次は定番すぎますが7つの習慣
 この本から学べる点は多いのですが、特に「環境の悪さのせいにせず、自分ができることに集中する」「絶えず自らを磨き続ける」などは非常にプリミティブで、新人はもちろん、トップマネジメントであってさえも常に意識しつ続けるべき習慣だと思います。
 会社という組織に入った途端、環境というものの影響力の大きさや、唐突に失う自分の時間に、私も戸惑いました。
 その中で、自分が目指す方向に歩を進めるための「内なる強さ」の大切さに気づかせてくれた本です。

 3冊目は考える技術・書く技術
 「つまり何が言いたいの?」「結論から先に言って」「○○だって言ってるわけ?」「それは君の想像?確認した事実?何を根拠に言ってるの?」
 新人に浴びせられる容赦ない「何言ってんだかわかんねーよ」攻撃。
 その根本は考えやメッセージを構造化できていない事に由来します。報告、連絡、相談、プレゼン、会議…あらゆる場で必要となる「メッセージ伝達」という基本スキルの、世界的な教科書です。
 これが高い水準でできていると、あらゆる仕事がうまく回るようになります。逆にこれができない人間で優秀な SE というのは見たことがありません。

 4冊目はMBAマネジメント・ブック
 グロービスを挙げましたが、昨今のいわゆる MBA 本で、全科目のオーバービュー系なら必ずしもグロービスのでなくて構わないと思います。
 お客様のビジネスがどう回っているか?競争優位とは何ぞ?ファイナンスに基づく意思決定って?といった「ビジネス言語の語彙」を広く浅く知っておくのに、MBA本はうってつけです。
 グローバルビジネスという、スポーツや戦争を超えた、ある意味世界で最も熾烈な競争の中で産まれ、伝えられている「勝負のための知恵」は、日々の仕事やキャリア構築に役立ってくれるはずです。

 最後はキャリアの教科書
 「これ読んで勉強してこい!」という教科書的側面抜きに、Gift として後輩に贈りたい本。
 キャリア構築のために、現場で実践し、静かに考え、豊かな縁を持つ、という3つの活動を薦めています。。
 抽象論、精神論に終わらず、具体的だけど Tips 的なノウハウに留まらない、普遍性の高い話題を、ものすごくわかりやすく解説しています。
 特徴的なのは、キャリア構築を自己表現と捉え、自分を知ってもらうためのプレゼン力(not パワポ力)を重視している点。
 それに文体が暖かく、ハッピーなキャリアを歩むことを筆者から本当に応援されている気分になります。
 前向きに仕事に取り組むために。


 以上、まぁ、想像の通りでしたが技術書は一切出てきませんでしたね。
 コンピュータサイエンスの基本は押さえておいて欲しいといえば欲しいですが、でもプロ意識や主体性を持つこと、ビジネスパーソンとして確かな基礎体力を持つことに比べたら、プライオリティは下がります。それらがあれば、技術力は後からついてきます。
 なので薦めるなら6冊目です。
 もしこれがお奨め 10 選だったら、11 冊目です。
posted by 市井賢児 at 2005年10月11日 16:16
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