2008年05月10日

ファクトにこだわる時の4つのポイント

 前回のエントリではファクトにこだわる事が重要だと述べましたが、それを実践するにあたっての注意点を。
  • 足を使う
     クライアントは自分の業界で何十年と生き、考えてきた人ばかりです。その人たちにとっての付加価値という視点で考えると、一般に公開されている本・雑誌・新聞の情報は表層的であり、(必要ではありますが)十分ではありません。
     ですから臨場感や現場感を大切にし、担当者や生の情報や資料にアクセスし直接見聞きするようにしましょう。

  • 数字を使いこなす
     ファクトの中でも数字が持つ説得力には際立ったものがあります。逆に、数字は扱い方を誤ると自分やクライアントを間違った方向へ簡単に迷い込ませます。その誤りに悪意を感じ取られた場合に失う信頼もまた、計り知れないものがあります。
     ですから数字を使う時は慎重になるべきですし、数字のまとめ方、分析の仕方、加工方法、メッセージ抽出の方法などは基本スキルとして確実に身につけるべきです。

  • 意見、推測、仮定や思いこみとの区別を厳密に行う
     言葉の定義そのままですが、事実と意見は違います。確かめられた事実とこれらは明確に区別するよう習慣化する必要があります。特に「確かめられた」とは何をもって言っているのか、ケアするとよいです。ありがちなのは「クライアントが言っていました」というヤツで、末端の担当者の言っていることなのか、幹部社員が言っているのか、言っていたとしてその幹部社員はその件の意志決定者なのか、意志決定者だとして公式にオーサライズされた考えなのか、その方向に持って行きたいとのコメントなのか…これらによってファクトとしての重みや扱い方がまるで変わってきます。
     コンサルタントたるもの、常にこういう嗅覚を磨き続けるべきです。

  • ファクトの奥に目をこらす
     ファクトは常に具体的ですが、具体的なままでは問題解決の役には立ちません。具体を具体として扱うことも重要ですが、それに止まらず本質的な問題点が見えてこないか、抽象化はできないか、一般的な法則が見いだせないか、仮説を意識しながら具体と接することが、問題解決と思考のスピードを上げます。
posted by 市井賢児 at 2008年05月10日 22:26
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